気持ちに寄り添うということ。 | 19:06 |
花屋という仕事は
贈る人の気持ちに寄り添い
その気持ちをカタチにするということだと思う。
哀しみを伝える時もある。
プロポーズの際にお花を添えたいというオーダーもしばしばあり
本当にありがたいことだと本当に思う。
言うなれば贈る人は知っていても
贈られる方を知らないという事も沢山あるし
贈る側も知らない人ということも。
たまたま贈る側を知ってることもあったりするけど。
オーダーのときにある程度のドラマは
聞き出すようにしている。
今日のオーダーは陰膳の横に共に飾ると言う花だった。
東京からのお客様に帰りには渡したいということで
邪魔にならない小振りなもの。
作った花をいつもお世話になってる女将さんに届けたときに
とても喜んで頂きぽつりぽつりと話しだした。
この方はね。17年間ずっと毎月一度お越し頂いていた人なの。
以前は金沢に住んでいたんだけどお仕事で親御さんを残して
今は東京で住んでらして。月に一度金沢に来て
必ずウチの店に来て頂いた人だったの。
その人が亡くなって49日には
ウチの店で食事をとおっしゃってくれてたんですって。
遺言ていうかそんな感じで。
ありがたいでしょう?本当に私たちも感謝だなぁって。
それでお花をね、ウチで用意したいと思ったのよ。
凄い話しだ。いうなればざっくりとしか聞けてなかった情報だった。
そのドラマのような出来事に関わらせてもらえるということに
背筋が伸びた。亡くなられた方がどれほど
この店を大切に思っていたんだろうと思うと。
それはお店の方々がその方を本当に大切に思ってて
来るたびに最高のおもてなしをしていた証なのだ。
贈る人と亡くなられた人の気持ちに
寄り添えたとおもうが・・・
オーダーを聞く際に出来るだけその人が伝えたい気持ちを
今まで以上にきちんと聞ける人にならなきゃと思ったアタシがいた。
つまりは人と人を繋がりを無視しては
寄り添えないのだと深く感じた。
うん、明日も頑張ろう。
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