Grand Old Parr は凄い。いろんな意味ですんごい。 |
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◇Grand Old Parr(オールド・パー)12年◇
イギリスのお酒で、かの岩倉具視が欧米視察のお土産に
これぞ西洋文化!と言って持ち帰ったのがオールド・パー。
いわゆる・・高級スコッチ。
12年は35種類の選び抜かれたモルト原酒が織り成すスムースで芳醇な香味。
何がすごいってこのボトル。そこの4点でどこでも立ってしまう。(そこ??)
このお酒の名前の由来になったイギリス人トーマス・パーという人は
実に長寿だった。なんと彼は152歳まで生きたのだ。
すごくないか?152歳って。
お酒の銘柄の名前はわりかし創業者だったり著名人だったりするのに
トーマスはゆーたら一般人。
なんで??それってやっぱりこの人が
類まれなる長生きの人だったから。笑
80歳で結婚して(それまでしてなかったんかい。)二人の子供が授かる。
残念ながら二人の子供は生後まもなくなくなっているが
105歳の時によそで子供を作っちゃうなんてことをやってのけて(笑)
思いっきり会衆の面前で懺悔させられる。
んでもって122歳の時に妻が他界し
その年に再婚するんだなぁ。(どーなっちゃってんの)
130歳のトーマスは現役バリバリで農作業をしてるってんで巷の噂に。(そりゃーね!)
その噂はたちまち広がり国王のチャールズ1世に彼を会わせねばと
馬2頭と寝台車、さらに道化師までも彼のために用意し
ロンドンに向けて出発。約3週間をかけて。
精力絶倫のトーマス。笑 (ボトルデザインもいつまでも立ってるってのはそのせいらしい)
彼の長寿にあやかりたいとロンドンについてからの彼の生活はガラリと変わり
一気に農夫が時の人に。(だろうねぇ)
152歳で亡くなってしまったわけだけど
急激な生活の変化と贅沢な暮らしが原因だったと言われていて
もしかしたらあのまま普通に暮らしていたら
もっともっと長生きできたかも??(それも怖い)
彼の息子が113歳、孫が109歳、曾孫が124歳、127歳、103歳ってんだから
もはや信じがたいこの長寿も遺伝か??なんて言われてるらしい。
医学の発達も期待できないあの時代に。
まさに伝説の男とはこれなり。
そういうことも踏まえてこのボトルを眺めると
なんだか愉快な気分になったのであった。
やるなトーマス!